その法則は、霊界にも当てはまります。
霊的成長を促す場所として、皆様の暮らす物質界が存在し、霊界では経験できない多くの事柄を学ぶことが出来る、大変貴重な場所なのです。
肉体による制約があるために、霊の状態でいるよりも不便な部分はありますが、その不便なところが、学びのためには最適なのです。
霊たちの学舎として物質界が存在し、大勢の霊たちの霊的成長に大きく貢献してきたのです。
霊が人間として物質界に生まれる際には、それぞれ成長段階に応じた目的意識を持ち、それらの目的に適った環境を選びます。
生まれた後に、当初の目的を達成するためには、状況に応じて適切な判断をする必要があります。
自分一人だけで暮らしているわけではないので、周囲の人間の選択によって大きな影響を受けることが多々あります。
特に子供のうちは、親や周囲の大人たちの影響を大きく受けることになるでしょう。
時には、自分にとって不利益になる事柄を、周囲の人間の判断によって決められてしまう場合もあります。
そのような周囲の人間と関わる経験を通じて、自分は一体何を選択して、どこへ向かうのか、目的のために必要な事柄は一体何であるのか、自分自身で判断して行動を起こす事の意味を少しずつ学んでゆきます。
人間として霊的成長という目的を達成するには、一筋縄では行かないことが多く、最初のうちは失敗ばかりで、目的を果たすことは難しいかもしれません。
長く生きるうちに、嫌な思いも沢山することでしょう。
一度の生涯では目的を果たせず、二度、三度と、同じ目的のために転生を繰り返す事もあるでしょう。
失敗の原因が何であるのかを理解するまで、同じ失敗を延々と繰り返すのです。
しかし、一度失敗の原因に気づいてしまえば、全く同じ失敗をすることはなくなります。
失敗から新たな事実に気づくという作業を繰り返すことで、徐々に重大な失敗をしなくなり、些細な失敗にとどまる様になります。
それらの経験によって徐々に核心に迫り、最終的には目的を達成することになるのです。
様々な経験を通じて視野も徐々に広がり、当初の目的を達成する頃には新たな目的が発生することでしょう。
そうしたら、新たな目的を果たすべく、必要に応じた環境で、新たな経験から更に多くの学びを得てゆくのです。
物質界が霊のための学びの場である事を考慮したときに、現世において人間として行った数々の所業は、死を迎えればリセットされると考えるのは間違いであると言えるでしょう。
むしろ、それら生前の行いを踏まえて、学びの場として最適な環境を選択し、再び物質界に舞い戻ることになるでしょう。
今の環境や待遇に不満があるのならば、それを解消する方法を学び、実行する必要があるのです。
自ら望み、行動を起こさなければ、いつまでも同じ場所にとどまり続けることでしょう。
それは、生前も死後も代わりありません。
どのような状況下であろうとも、自分自身からは逃れられないのです。
(2014年5月2日)
上記記事は、『銀の紐を越えて』掲載記事【埋め合わせの法則(メッセージ12)】の内容について、霊媒Mの通信精度向上に伴って、再度詳細な説明をお願いしたものです。
通信の送り手が提供する情報は同じであっても、受け手の霊媒の通信精度の違いによって、これほど内容に違いが出るのだという部分を感じて頂ければ、今回の試みに挑戦した目的は果たされていると思います。
また記事の表題に(前編)とあります様に、このテーマについては前編・後編の二部構成でお届け致します。
つきましては、近日中に後編を投稿致しますので、しばらくお待ち下さい。
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